グレイヘアに憧れて
白髪染めをしないで、ありのままの髪でいることは、かなり勇気がいる。
私は白髪染めをしていない。
40代半ばからずっと染めてきたが、直ぐに髪の根元が白くチラチラしてくる。毎月染めて、次第に2~3週間間隔になってきたときに、ボロボロになった髪を見て、止めよう、と思った。
それから白髪を伸ばし始めたのだが、これ、けっこう評判が良くない。だらしなく見えるらしい。髪をきっちりまとめていても、髪の手入れを怠っているように捉えられているのだ。艶が出るようにトリートメントしたり、ヘアクリームを使ったりしているが、そもそも白と黒の混じり具合がきれいには見えないというのだ。
男性ならば、ロマンスグレーになるところを、女性は否定的に受け止められているのが現状なのだ。
そんなある日、Amazonで見つけたのがこの本!
白髪をとても自然に美しく受け入れて輝いている女性たちが、紹介されている。
調べてみると、この本の日本人版もあった。
こちらだ。
グレイヘア。素敵な響きだ。
ちょこちょこ染める煩わしさから解放されて、自然にありのままで、凛として生きている女性たち。
プラチナヘア、ともいうらしい。自分を取り戻して、楽に、自由に生きる。
黒髪のときは似合わなかった鮮やかな色も、真っ赤なルージュも、白髪なら映える。
いまは白髪が3~4割ほど。これが7割を越えると、ほんとに軽やかになる。
ちょっと中途半端な量の白髪だから、逆に白く色を抜いてグレージュのメッシュなんか入れてみたらどうだろうか。遊び心があっていいかもしれない。
グレイヘアに憧れて。
歳を重ねることは、怖くない。ますます軽やかに自由になる。体は衰えてきても、心は輝かせることができる。
白髪は、歳を重ねることの勲章だ。
そして自由の象徴だ。
若いときは若いなりに、歳を重ねたら重ねたなりに、そのとき、そのときの美しさが際立ってくるのだ。
どんなヘアスタイルにしようか、どんな服を着ようか、楽しみである。
もちろん、赤い口紅も忘れずに。