あんず漬け
梅漬けならぬ、あんず漬け。
これがおいしいのです。今年も黄色く熟したあんずを4kg買ってきました。天然塩を1kg。
この割合は、母から教わったものです。ちょっとしょっぱめなので、減塩している人には向きません。
ここに赤紫蘇を2束。
あんずをきれいに洗って水気を清潔な布巾で拭き取ります。ヘタを楊子を使って取ります。35度の焼酎をくぐらせて消毒します。
きれいに洗ってから35度の焼酎で消毒したガラスの容器に、あんずと塩を交互に入れていきます。
翌日になるとウカリが上がってくるので、ガラスの容器をぐるりと回しながら全体がウカリに浸かるようにします。
それを毎日朝晩続けて数日すると、あんずがほぼ浸かるほどウカリが上がっているので、赤紫蘇をいれます。
赤紫蘇は葉をむしり、その葉を水を取り替えながらきれいに洗います。ギュっと水気を絞り、すり鉢に入れて塩をひとつかみ入れ、もみこみます。最初に出る汁は捨てます。次にまた塩をひとつかみ入れてもみこみます。ギュッギュッともんで、あんずのウカリを少し入れると鮮やかな赤色になります。
ウカリの上がったあんずの上に、覆い被せるように、もんだ赤紫蘇を散らします。
漬けてから2年目あたりが味がこなれておいしいです。
梅を漬けるなら、豊後梅。黄色く熟すまで木の枝に付いていた実が、漬けると皮はしっかりしているのに、中の果肉はトロトロ柔らかくなるので、最高においしい。ただ、それを入手するのが大変です。
今までは、友人宅の庭にあった豊後梅を譲ってもらって漬けていましたが、その友人が引っ越したので、もう手に入りません。
青い実なら売っていますが、それではあの梅漬けにはならないのです。しっかり熟した実は、お店には売っていないのです。
豊後梅の木を所有している人だけが漬けることのできる、幻の梅漬けです。
高田梅は、カリカリと固い梅漬けが好きな人にはうってつけです。
柔らかい梅漬けが好きなので、熟した豊後梅を探しています。でも、ないんですよね~。
さて、代わりにあんずを漬けるとしましょうか。