kouyamatanのブログ

身の回りの日々の記録

今年8月の女子会

この夏、高校時代の部活仲間で女子会を開催した。たったの3人だったが話しは尽きず、時間を惜しむようにあれこれと、よもやま話に花が咲いた。

 

居酒屋の個室にて、心置きなく話をした。

 

中学時代の、人間離れした透き通るような美貌の持ち主だった男子生徒。今はどうしてるのだろうか。普通のおっさんになってしまったか?同窓会で会わないことを願う一人だ。なぜかというと、当時のイメージが崩れるからだ。美しいままでおきたい、とのことで意見が一致した。

 

当時の噂によると、彼はクォーターだったらしい。お祖父さんが外国人で、お父さんかお母さんのどちらかがハーフで、で彼は1/4。

噂なんてのはあてにはならないが、そうなのかな?と信じたくなるほど、目鼻立ちが整っていて、キメの細かい白い肌に、茶色がかった細いサラサラの髪、光に透けると金色に見えて、プロポーションもバランスがとれていて、

 

カッコいいとか、美少年とかの次元を越えたとにかく美しい人だった。

 

思い出とは実際よりも美しいもの。

 

ちょうどそのころは美少年ブームで、竹宮恵子先生や萩尾望都先生の描く美少年が活躍する漫画に夢中になり、みんなで回し読みをしていた。

 

だからなおさら、かの美しい人に、興味をそそられたのだろう。

 

しかし、中身はやんちゃな男子だった。黙ってそこにいるだけで異彩を放つ美しさも、ひとこと口を開けばみんなと変わらぬ方言バリバリで、またそのギャップが魅力的でもあった。

 

写真が一枚も残っていないのは、残念だ。

卒業アルバムに彼はのっていない。なんぞワルいことをやらかして、中途で転校していったからだ。

 

自分たちはそのまんま変わらないつもりでいるが、やはり歳月の流れは無情だ。

 

歳だよね~、とおたがいに顔のシワを数えてみたり、白髪の話になったり、腰痛や持病の話になると、止まらない、止まらない。

 

まるで病院の待ち合い室みたいに、病自慢になりだしたから、話題を転換させて数年前の高校時代の学年同窓会の話に。

 

そこで話題になったのは、同窓会開催の数週間前に息子さんを不慮の事故で亡くした幹事のK君。同窓会ではみんなに気を使わせたくないから内緒にしといてな、とK君に頼まれて、わたしは誰にも話をしなかった。

 

私を含めて数名が知るのみのトップシークレットだった。

 

K君は気丈に幹事をつとめて、みんなとばか騒ぎをして、盛り上げるだけ盛り上げて、楽しい同窓会を過ごしたという。K君は同窓会の1週間後にFacebookと、グループLINEで、事の顛末と黙っていたことのお詫びを書いた。ほとんどの同窓生は知らなかったから、息子さんを亡くしたことを微塵も感じさせなかったK君に、驚きを隠せなかったという。

 

もしも自分の子どもが急に亡くなったら、と考えるといたたまれない気持ちになった。

 

しんみりしていると、女子会に仕事で参加できなかった部活仲間から連絡が入って、彼女はLINEでweb参加した。

 

いまは便利。昔、子どもの頃に、やがてはテレビ電話でお互いの顔を見ながら話ができるようになる、とデパートの催し物で実験的なことをやっていたのが、

 

今じゃ個人、個人が通信機器を持って、いつでもどこでも連絡が可能だ。LINE、Zoomなどで、顔を見ながら話ができる。何人もが参加しての、会議やセミナーまでできるのだから、技術の進歩はめざましいものがある。

 

話が逸れた。

 

女子会。

 

毎年、一度はみんなで集まろう!

 

との暗黙のお約束で、夏に集まっていたが

話しは尽きずに2時間、3時間、4時間と、

気がつくとお店側から苦情が出そうなほどの

長居になってしまった。

 

そこで来年は、温泉に泊まりがけで時間を気にしないで話そう、ということになった。

 

とりあえずは、毎月3000円ずつ積み立てをして温泉旅行に備えよう、との約束を交わして

今回の女子会はお開きとした。

 

思うのは、こうして時を越えてつながり続ける友だちがいるって、すごく幸せなことだなということ。

 

亡き母がかつてしたように、お別れと今までの友情に感謝する手紙を書いて、人生の終末を迎えることができたら…それはやはり、幸せなことだろう。

 

おたがいにからだに気をつけて、

 

生きよう。